虎の巻シリーズ1 計算ミスを減らす~算数・数学~
「うちの子、計算ミスが多いんです……」
「計算ミスを無くすにはどうすればいいですか」
という、親御さん・生徒さんからのご相談は、毎年何度も耳にします。
ミスが減らない理由として、お子さんの性格や特性(面倒くさがり屋さん、文字が丁寧でない、せっかち、集中力が続かない、など)であったり、練習不足であったりが挙げられるのですが、いずれも一朝一夕ですぐに改善されるものではないのがもどかしいですよね。
また、スポーツをするときのフォームと同じで、何も意識せずに練習回数だけを重ねても、あまり効果は上がりません。
では、計算ミスを減らすために意識すべきことは何でしょうか。
それは、
①計算式を丁寧に書くこと
②できる限り、計算の工夫をすること
です。
例えば、次の図形において、色のついた部分の面積はどのように求めますか。
<小6練成テキストより、一部抜粋して出題>
以下のように計算しているお子さんは、ミスをしやすい傾向にあります。
一見、式も計算もしっかりやれているようですが、各パーツごとに注目しながら、細切れに面積を求めようとしているため、計算の過程が非常に多く、その分ミスが生じやすくなります。
少しでも違うことを考えていると、自分が何をしているのか分からなくなったり、足すべきところを引いてしまうようなミスを起こしたりと、見ていてヒヤヒヤするような計算の仕方です。
(恥ずかしいことに、私も途中の割り算でミスしてしまいました……)
次のような計算だとどうでしょうか。
筆算は一度も使わずに、最後まで暗算のみで解けるくらいシンプルにやれました。
これは、小4で学習する計算のきまりを利用した方法です。 ○×□+○×△=○×(□+△)
また、初めに全体を見たうえで、見通しを持って式を立てていますので、途中で迷子になることもありません。
学年が上がると、式が複雑化したり、高い計算力を求められたりするようになりますが、
そういうときこと"急がば回れ"の精神で、式や計算にこだわることが大切です。
トップの写真は、とある塾生の計算用ノートの一部です。
現在、ミスをゼロにする特訓中で、じわじわとその効果が表れ始めてきています🌟
One's Academyではこのように、効率の良い学習の仕方、ノートの取り方、宅習(自学習)のやり方など、子どもの手元を近くで見ているからこそ分かる細やかな指導も行っています。
また、指導報告書やLINEのやり取りにて、いつでもお子さんの情報を共有したり、ご相談を受け付けたりしています。
今回からスタートした"虎の巻シリーズ"。
今後も、私たちの日常から様々な事象を切り取って、ご紹介したいと思います😊
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